FlexiSpot様より電動昇降スタンディングデスク「EF1」を提供いただき、日々の在宅勤務にて使用してまいりました。
まだ使い始めて半月ほどではありますが、すでに体調面・作業効率ともに良い効果を実感しており「もっと早く導入すべきだったな」と感じています。そりゃ平日毎日8時間以上を過ごす場所ですもんね。インパクトは大きい。
実を言うと前々から導入検討はしていたのですが、「沢山ある商品の中から自分に必要なスペックを決めきれない」「絶望的に工作音痴の自分が組み立てられるか怪しい」などと考えてしまい中々進むことができませんでした。
今回せっかく商品を使わせてもらっているので、仕様表などからはイメージしづらい点を自分の言葉で残し、似たような疑問を持たれた方の判断材料にちょっとでも役立てればいいなということで書いていきます。
電動昇降スタンディングデスク「EF1」について
その名の通りボタン一つで机の高さを調整可能な机なのですが、立位の高さまで調整できるのが特徴となっています。座位において個人に合わせた最適高に調整できるのはもちろんのこと、作業中でも立ったり座ったり体勢を変えることができるので気分転換や血流改善など効果が見込めます。
そんな電動昇降スタンディングデスクの中から、EF1という商品について紹介していきます。
画像の通り、フレームの色や天板のカラー・素材、そしてサイズを自分好みに選択することができます。もちろん脚だけ購入することも可能。ネットでもこだわりの天板を自分で用意しておしゃれなデスクを構築されてる方をよくお見かけしますね。
今回私はブラックのフレームと天然竹天板(140×70)でお願いしました。自作天板への憧れはありましたが、冒頭に書いた通りDIYの類が不得意なのでセット天板ならある程度組み立ても楽なんじゃないかと考えたためです。まあ、天然竹素材のナチュラルな雰囲気も好みでしたし。
サイトを見てもらうとわかるのですが、卓上ラックや引き出しなど色々とオプションも用意されているので自分好みの机に仕上げることが可能です。私はモニターアームとケーブルトレーを別途購入して取り付けました。
FlexiSpotではスタンディングデスクだけでも何種類か用意があるのですが、このEF1という商品はその中でもどちらかというとリーズナブルな方になります。軽く特徴についてご紹介しますね。
各商品の仕様
グレードの順番に並んでないのでちょっとわかりにくいですが、
(高い) E8 > E7Pro > E7 > EJ2 > EF1 > EG1 (安い)
という感じです。
この仕様表を見ながら自分に必要な機能を選ぶの結構難しいと思うんですよね。大は小を兼ねる的な感じで、デュアルモーターの中から選んだ方がいいのかな・・とか結構悩みました。
使ってみた結果私はEF1で問題なく満足しているわけですが、悩まれてる方の判断材料少し置いておこうと思います。上位グレードを使ったことがあるわけじゃないので、比較はできませんが・・・。
モーター、対荷重
デュアルモーターは左右の脚にそれぞれ昇降用のモーター、シングルは片脚だけということで、並べて比べればそりゃデュアルの方が安定するだろうなという予測はつきます。
かといってシングルモーターを使っていて不満がでるかというと、現状私は問題を感じておりません。全然これでいいじゃん、という感じ。
大きいサイズの天板を選択し、PC数台、モニターなんかを置いた状態でもスムーズに昇降できています。例えば、よっぽど重量のある無垢材とかで天板を自作とかしたらちょっと考慮した方が良いかもしれませんが、通常の範囲で使う分にはシングルモーターであることを心配する必要はないように感じました。
昇降範囲
71cm~121cmの範囲で高さを調整することができます。
身長175cmちょいの私が立った状態でパソコン仕事するときに大体100cm~105cmあたりを選ぶことが多いので、上限に関してはほとんどの方をカバーできているかなと思います。
それよりも下限ですよね。71cmというのは、座って使用する際には結構高めの数字となります。
「机 高さ」とかで検索すると身長に合わせた最適な机の高さを出してくれるサイトとか見つかると思うのですが、私の身長で大体73cm。パソコン仕事の場合それより2cmくらい低めが良いとのことで、そうなるともう昇降範囲の下限になっちゃいます。
実際この辺の知識を入れずに私の感覚で丁度いいところに調整しても71cmを使うことが多かったので、高さの下限に関してはご購入の際、考慮した方がよいかなと思います。
お子様の使用も想定されるなど、もっと低い位置まで机を下げたいということであれば必然的に上位モデルを選ぶ必要が出てくるかと思います。
昇降スピード
そんな頻繁に動かすわけでもないし、のんびりでもいいじゃない?気にされます・・・?
パネルタイプ、機能
上位機種になるとタッチパネルになり、ロック機能が付いたりUSBが付いたりと充実してきます。そして下位のEG1になるとメモリ機能や障害物検知機能が省かれたりします。
ロック機能は安全性考えるとちょっと欲しい気持ちもありますが、タッチパネルとUSBは個人的に我慢できる範囲。逆に、EF1からついてくるメモリ機能と障害物検知機能は必須級ではないかと思っています。
ボタンを押すだけで設定済みのお気に入り高さまで変更してくれるのは便利さを実感していますし、障害物検知機能に関しては幸いにもまだ発動していませんが、ちょっとヒヤッとする場面は何回かあったのでもしものためにつけておきたいなと。
脚段階
EF1までは2段階、もっと上位になると3段階に伸長します。
「ピラミッド型」「逆ピラミッド型」については安定性に違いはないとのことですが、3段階調節式の方が耐荷重・安定性は増すそうです。
EF1を使用していて安定性について不安を感じたことはありませんが、脚を伸ばした状態で机に体重をかけるとわずかに天板の揺れは感じます。
通常の使用で問題が出るほどではありませんが、より安定性を求めるかたは上位機種も含めてご検討いただいた方がよいのかもしれません。
EF1は値段と性能のバランスがとてもよい
ということで、モデル選択時にポイントとなりそうな点を中心に書き出してみました。
EF1を実際に使ってみて、最低高こそマッチするか判断する必要があるけども大多数の方が満足して使える性能をリーズナブルに選べる良モデルなのでは、と感じています。
冒頭に「沢山ある商品の中から自分に必要なスペックを決めきれなかった」と書きましたが、デスクワーク中心の私が仕事用として使用するのであれば、必要な機能を過不足なく揃えたEF1が最適解の一つであることは間違いないと思います。
価格は変動する可能性があるので公式サイトで確認していただきたいのですが、1つ上のEJ2にするとプラス9,900円、1つ下のEG1だとマイナス3,300円。(2022/1時点)
この設定価格を見ても、EF1は結構オイシイところなんじゃないかなと。
組み立てについて
私自身が導入前疑問に思っていたところについて、ざっくり書くとこんな感じ。
- 一人でも組み立ては可能だが、脚自体がそれなりに重量あるため怪我には注意。また、天板と脚を連結した後ひっくり返す必要があるので、ワンポイントで手伝ってくれる人がいるとすごく助かる
- 自分の場合、オプションのケーブルトレー取り付けも含めて作業時間3時間程度
- 電動ドライバは絶対あった方がいい。2〜3mmくらいのドリルビットもあると良い(セット天板でも下穴が全て開いてるわけではない)
基本的には説明書通りに進めていけばなんとかなります。ネジとか細かい部品は種類ごとにパッケージされていて、説明書と紐づいているのはとてもわかりやすかったです。
なんとかなると言いつつ「脚と天板」だったり「天板とケーブルトレー」だったり、商品の境目あたりについてはもう少し説明が充実していればいいなとは思いました。
例えば、天板。最初から空いている下穴はEF1以外の脚も想定した形で用意されているようで、使わない下穴も結構あったり逆に必要な位置に下穴がなかったりと、位置を決めるのにちょっと迷いました。
天板の前後で開いている下穴の位置が違ったりするので間違えは許されぬという気持ちで確認に時間を使いましたが、最終的にこの穴使わないわみたいなことも結構あったので。
ちょっと説明書にこの辺の補足は欲しかったかも。
ちなみにオプションのケーブルトレーですが、こちらも取り付けを想定した下穴は空いておりません。
そして説明書通りに組み立ててから天板につけようと思ったら、トレー自体が邪魔をして下穴も開けられないしねじ止めもできず。そりゃそうだ。。
鉛筆で目印つけて下穴を開けた後、一旦ケーブルトレーを分解して脚だけ先に天板に取り付け→トレーを組みたてる流れとなります。
デスクやケーブルトレーそれぞれ説明書が独立していて関連が記されてないので「オプションのケーブルトレーを付ける時は、ここであっちの説明書の手順XXを〜」みたいな一文だけでもあると嬉しいなと感じましたが、もしかしたら自分が不慣れすぎるだけかもしれません・・・
でもまあ、こんな工作音痴の自分でもトータル3時間くらいで作れたので決して難しいわけではありません。が、同じメーカーで一式揃えることで穴あけとかの作業楽しようという目論みについてはちょっと外れた部分もあったので、次はセットにこだわらず好みの天板探すのも楽しいかもなあなんて思い始めています。
導入してみて
私の場合元々が急遽決まったテレワークにより突貫で作った折り畳み机で仕事をしていたので、身長に対しちょっと低い位置から調整もできずその影響からか腰痛・肩こりに悩まされていました。
デスクワークで座っているだけなのに、1日が終わるともう全身の疲労感がすごかった。
今回このEF1を導入したことで最適な姿勢の作業が可能となり、この辺の苦労は全て解消しました。それどころかボタン一つでスタンディングデスクにもなるので、長い会議中でも集中力を保つことができ本当にメリットばかり感じています。
電動昇降スタンディングデスクと聞くとめちゃくちゃ大掛かりで高価な印象もありますが、今回ご紹介したFlexiSpotのEF1はオプションなしの一番安い天板セットだと38,500円から購入することができます。
(マホガニー天板100×60cmの場合。2022/01時点の公式サイトより)
先にも書いた通り上位機種に比べると機能的に省かれている部分もありますが、必要なところはしっかりと揃っており多くの方が満足できる商品だと思います。
なんだか褒めてばかりのレビューになってしまいましたが、私自身がもうスタンディングデスクのない環境には戻れないってくらい気に入ってしまったので、ここはもう全力で推させていただきます。