ちょっと前になりますが、コンタックスG2というフィルムカメラを買いました。
元々は富士Xマウントでプラナーを使ってみたかったのがきっかけですが、レンズがあったらその実力を一番活かせるカメラも欲しくなるのは人の性ですよね。
コンタックスといえばコンパクトなTシリーズやズームのTVS、または一眼レフのAriaなんかの人気が高く目にする機会も多いかと思います。
その中でGシリーズはちょっと影に隠れた感じもしないでもないですが、オートフォーカスが可能なレンズ交換式レンジファインダーカメラという特徴は中々にロマンがあります。
やや重いけど高機能でかっこいい。コンタックスG2についてご紹介します。
目次
コンタックスG2について(スペック等)
レンズマウント | コンタックスGマウント |
---|---|
シャッタースピード | AUTO:16秒〜1/6000秒 マニュアル:4秒〜1/4000秒 |
測光方式 | TTL実絞り(中央重点実絞り) ※レンズにより、外部測光に自動切り替え |
フィルム感度連動範囲 | DXコード自動設定:ISO25〜5000 マニュアル:ISO6〜6400 |
ファインダー | 実像式ズーム(28mm〜90mmの範囲でレンズに連動) 視野率90% 倍率0.57倍 |
ドライブモード | 1コマ、連続(L,H)、セルフタイマー、多重露出 |
電池 | 本体:CR2×2本 (データバックを使用する場合は、さらにCR2025×2本) |
サイズ | 139×80×45mm 560g(本体のみ) |
全部書くと大変なことになっちゃうので、私的に重要な所だけ。
特に気に入っているのは高速シャッターが使えるところ。晴天の屋外でも絞りを開けられるのが嬉しいのです。連写機能もついていますが、耳元でお金の音が聞こえるのでまだ試したことはありません。
ちなみに、スペックや操作等詳しく知りたい方はネットで検索すると操作マニュアルをアップしたサイトが見つかると思います。(リンクしていいのかわからないのでここには張りませんが)
電池も忘れずに!
外観・機能について
外観写真とともに、ざっくりとした機能の紹介をしていきます。全ての機能を使っている訳ではないので、私が普段使うものが中心になりますがご容赦ください。
前面
うん、かっこいい。
特徴的なのは、レンズにフォーカスリングがないこと。珍しいですよね。
マニュアルフォーカス時は、持った時右手人差し指あたりにあるあの丸いところをくるくる回してフォーカス位置を移動します。
ファインダーは実像式(レンズ越しの像じゃなくて、素通し)なのでピントを確認することはできませんが、カメラが教えてくれる合焦表示を信じて使っています。
レンズで確認できない代わりに、フォーカス位置は左肩の液晶に表示されます。できる子。
あと、ファインダー内にもゲージが表示されるので「もっと前!」「行きすぎ!後ろ後ろ!!」みたいなのはここでも確認できます。
といっても、やっぱり普段はオートフォーカス任せで使うことが多いですね。あとで作例も載せますが、ピントの抜けとかはあまり心配しなくて良さそう。だいたい狙ったところに合っています。
せっかくのレンジファインダーなので絞ってパンフォーカス気味に使うのも楽しそうだなとは思っていますが、今は1枚1枚時間をかけて撮っています。(あっという間にフィルム使っちゃいそうなので)
上部
左側にはドライブモードの切り替えダイヤルと、ISOボタン。ISOボタンはDXコードで自動設定された値を表示する時や、手動で設定する場合に使用します。
右側には露出補正ダイヤル、電源レバー(兼AEロック)、シャッタースピードダイヤル。液晶で撮影コマ数を確認できます。
背面(データバック GD-2)
背面の右上にはフォーカスモードの切り替えダイヤル。コンティニュアスも意外とそれっぽく動いていましたが、普段は使っていないです。真ん中のボタンはフォーカスロック。親指オートフォーカスのように使えます。
私のは購入時からデータバック(GD-2)がついていました。こちらがまあ高機能で使い切れていないのですが、
- まとめ写し込み機能(先頭2コマに各写真の露出情報を焼き込み)
- コマ間写し込み機能(フィルムのコマ間に日付等8パターンから選んだ情報を焼き込み)
- インターバル撮影
のようなことができるそうです。
まとめ写し込み機能
この機能を有効にするとフィルム装填時に先頭2枚が空送りされて3コマ目から撮影スタートになります。
撮りきって巻き戻しされる際に、飛ばした2コマを使って上の写真のような撮影情報が写し込まれます。顔を傾けてみてください。ごめんね。
印字される情報
- フィルムを装填した日時
- 使用したカメラ名(固定で”G2″)
- 露出補正値
- シャッタースピード
- 概略F値(設定値ではなく、カメラが測った目安)
- 露出モード
- 巻き戻しをした日時
撮影できる枚数は2枚減ってしまいますが、写真と合わせて見返すことで色々と見えてくることもあります。主に反省点とか反省点とか反省点とか。この機能のことは知りませんでしたが、とても便利に使っています。
この機能で書き込まれる最初の2枚ですが、フィルムをデータ化する際に機械で認識されず読み飛ばされることがあります。あまり見ない機能でお店の方も知らないケースが多々ありましたので、注文時にお伝えしておくとスムーズに対応いただけるかと。
機能のON/OFFスイッチは、裏蓋を開けた中にあります。フィルム装填時、忘れずに設定しましょう。
コマ間写し込み機能
コマの間に以下のパターンから選択した情報を一つ、印字できます。
印字される情報
- 日時(4パターン)
- 露出データ(内容は上記まとめ写し込み機能参照)
- 4桁の積算カウンター+フィルムカウンター+2桁文字
- 任意の6桁固定数値+2桁文字
- 印字なし
購入時に期待していたのは写真内に日付を印字することだったのですが、残念ながらG2のデータバックでは対応していません。しかたないので、あとでフィルムを引っ張り出して確認できるように日時を印字しています。
インターバル撮影
設定した時刻から一定時間ごとに、指定の枚数を自動撮影できるそうです。
ちょっと使ったことがないのでごめんなさい。。。これって比較明みたいなのじゃなくて、コマ進んで行くのかな。怖い。お金的に怖い。詳細は未検証です。
フィルムの入れ方
基本的に自動なので、フィルムの入れ方はとても簡単。
左側にフィルムを入れたら右側まで引っ張って、裏蓋を閉めれば自動で装填されます。
伸ばす位置は右側に赤く目印があるので心配ありません。クランプに噛ませるとか、そんなことは何も考えず裏蓋を閉めてOK。
作例(レンズはPlanar45mmF2)
購入してから1ヶ月くらい使いましたが、使用感の良さやレンズの色乗りなんかが気持ちよくてフィルムの消費が捗ります。自分比、5割増しくらいのペースかも。お気に入りなんです。
作例というか自分の使い方としては日常の記録なのですが、何かの参考になればということで載せておきます。ここの写真は全て、現像とデータ化をPhotolabo hibiさんにお願いしたものです。
FUJIFILM X-TRA400(業務用400)
潮干狩りに行ったり庭で作業したりディズニー行ったり。
もうちょっと手前にピント持ってきたかったなーという写真もありますが、厳密に確認できないのでまあいいのです。
Kodak GOLD200
個人的には、Kodakの色とすごく相性が良いと感じています。というか、好き。
GOLD200は元々好きで使用頻度も高いのですが、G2/Planar45mmとの組み合わせだとお気に入りタグを付けちゃうような写真の撮れる確率が上がるような気がします。
G2を買ってから、フィルムカメラの使用頻度が上がった
私の中でメインはデジタルという位置づけは変わっていないのですが、G2を買ってから明らかにフィルムの割合が増えています。
チタン製でしっかりと作り込まれた外装やシャッターフィーリングの気持ちよさなど、使っていて本当に「楽しい」と思えるカメラです。もちろん、軒並み評価の高いGマウントレンズは素晴らしい写りで、現像から返ってくるのが今まで以上に楽しみで待ち遠しい感じ。
自分はフィルムカメラを買うときに「ちょっと沼の入り口を確認してくる」みたいな事を言ったような記憶はあるのですが、これだけわくわくした気持ちで過ごせるなら沼に落ちて本望ですw
コンタックスG2、楽しいカメラだよ。