CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2 Gを買いました。
カールツァイスのレンズを体験したい気持ちを抑えることができず、ついうっかり。
当初思い描いていたのとは違うレンズでのデビューとはなりましたが、X-H1で使ってみた印象は「とてもフィルム時代のレンズをは思えない」というもの。
オールドレンズと呼ぶほど古いものではないけど、ミラーレスで使うと中々おもしろいレンズだと思います。
簡単にですが、紹介していきますね。
目次
購入の経緯
まあ何も聞かずに、この記事を読んでみてくださいな。
古びたマッシーンのちょっと質感がツボで、公開されてから今まで何度マクロプラナー欲しいって呟いたかわからないくらい。この記事をキッカケに、ツァイスへの憧れを抱くように。
とはいっても私が使用しているのはAPS-Cの富士フイルム。マクロプラナーなんて手にしてしまったら、フルサイズのカメラで試したくなるのが目に見えています。
何度か中古を探すところまでは行きましたが、自分の使い方としてはAPS-Cが一番バランスいいんじゃないかと言い聞かせることで物欲を押さえ込んできました。
そんな中、追い討ちをかけるように公開された作例。
この記事が、フィルムで使えばいいんだと気づかせてくれました。ナンテコッタイ。
そして、フィルム中心に考えるのであればマクロプラナーに拘らず範囲を広げてもいいかなと思うようになり、検討の結果購入したのが「コンタックスGマウントのプラナー45mm F2」になります。
プラナー45mm(コンタックスGマウント)を選んだ理由
上記の通りフィルムでの使用も考えていたので、使ってみたいカメラを念頭に置いて検討しました。
フィルムの写真を眺めていていいなーと思う人の多くがコンタックスを使用していたことから、候補を「コンタックスヤシカマウントのプラナー50mmF1.4」に定めます。
で、状態の良いものを探そうとカメラ屋さんめぐりをしている中、なんか金属製でカッコいいレンズあるぞと軽い気持ちで手に取ったのがこのプラナー45mmでした。
最初は候補にも入っていなかったコンタックスGマウントですが、調べるうちに魅力的な特徴を持つマウントだとわかります。周りに使っている人も見かけないし、人柱になって試してみても面白いかもな・・・というよく分からない衝動で迎えることにしました。
特徴
1994年から2005年まで生産されていた、コンタックスGシリーズ用のレンズ規格。
GシリーズはG1/G2の2機種しか発売されませんでしたが、オートフォーカス可能なレンズ交換式レンジファインダー機という珍しい特徴を持っています。
現行のカメラでいうと、富士フイルムのX-Pro2をOVFで使っている感覚といえばイメージし易いでしょうか。
あ、なんかちょうど手元にありました。
こんなやつです。雰囲気、似てますね。
さて、このコンタックスGマウントですが、ざっと調べた特徴はこんな感じ。
- 種類は少ないが、どれもが銘玉といわれる高性能のレンズ群
→ ビオゴンやゾナーなんかも選べちゃう - レンジファインダー用なので小型軽量(ミラーを考えなくていいからね)
→ 後玉が出っ張ってるので、マウントによりセンサーと干渉する可能性あり。富士はそこそこ使える。 - 対応するカメラがG1/G2のみなので、中古相場が安め(ミラーレス一眼の登場で少し相場上がったようですが)
→ うれしい! - フィルムとしては新しい方の規格なので、状態の良いレンズが多い
→ うれしい!! - レンズにフォーカスリングがない
→ マウントアダプターで対応。ちょっと不安?(後述)
心の中のリトル・シバに聞きました。お前はヤシカコンタックスマウントのプラナーじゃなくていいのか?って。
そしたら、「リーズナブルに高性能のシステム組めるとか、買わない理由がない」と答えたので決断しました。相変わらず適当ですねこの人。
コンタックスGマウントを富士フイルムXマウントで使うための準備
他マウントのレンズを使うときと同じように、マウントアダプターをカメラとの間にかませることになります。
注意点としては、
- フォーカスリングを備えたアダプターを用意する必要がある。(ちょっと高い)
- コンタックスGマウントのレンズでも、センサーと干渉して使えないものもある。
ということ。
使用するカメラのマウントにより、使えるレンズが異なります。富士フイルムXマウントではホロゴン16mmF8やバリオゾナー35-70mmF3.5-5.6を使用することができません。
使用感など(K&F Concept)
普段、Kマウントのオールドンズ遊びで使っているK&F Conceptのアダプターが快適なので、今回も同メーカー製を買いました。
フォーカスの仕組み
Gマウントのレンズにはフォーカスリングがありません。
ボディ側からフォーカスを制御する仕組みを持っていますが、その構造を利用してマウントアダプターからフォーカス合わせをすることとなります。
アダプターのフォーカスリングを回すと、この噛み合ったネジがグリグリ動きます。
使い心地
個体差があるのかもしれませんが、正直あまり使い心地が良いとはいえません。
マウントアダプターのフォーカスリングは遊びが大きく、引っかかりやガリガリとした抵抗も感じます。また、レンズを外すためのレバーが持ったときに丁度手に当たる位置にあるのもちょっと気になる。
ネットを探してもあまりこのようなデメリットを見かけないので、自分が気にしすぎなのかもしれません。ですが、操作性と言う点ではレンズ自体にフォーカスリングを備えているものに比べ一歩劣るというのは間違えないと思います。
良いところも沢山あるレンズ規格ですが、マウントアダプターの操作性が許容できるかは一度検討の上で購入するのがいいのかなと感じました。
作例:富士フイルム X-H1で使ってみた
X-Pro系の方が似合いそうとは思いますが、X-H1には手振れ補正が効くというメリットがあります。あまり時間がとれなくてその効果を実感できるようなシチュエーションでは使えていませんが、近所のスーパー行くついでに少しだけ写真撮ってきました。
ファーストショットから色の深みというか艶のようなものを感じることができて「あ、これヤバイ」って思いました。影の描写や立体感は今までちょっと味わったことの無い感覚で、結果としてアンダーな写真が多めになっています。
これがツァイスか・・・。
お散歩フォトなので作例としては拙いものですが、ちょっとでも雰囲気を感じていただければ。(ピンボケもあります。失敗。)
まとめ:CONTAX Carl Zeiss Planar T* 45mm F2 Gを使ってみて
正直使ってみるまでは上で書いた操作性の悪さが気になり、ちょっと失敗だったか・・?とも思いました。
でも使ってみたらそんなの吹っ飛ぶくらい写りが気に入ってしまったので、このままコンタックスGマウントのレンズが増えてしまいそう。とりあえずビオゴンT*28mmF2.8やゾナーT*90mmF2.8あたりも気になっています。
購入のキッカケとなったマクロプラナーからは大分遠くに来てしまいましたが、憧れていたツァイスの色を体験できたことで今は幸せいっぱい。
本来の使い方であるフィルムカメラでもガンガン使っていますので、また別の機会にご紹介できればと思っています。
フィルムでも使いました
結局、ヤシコンプラナーも買っちゃった・・
マクロプラナーに心を奪われた皆様
「しむさんがいなければ今の私はありませんでした仲間」の記事。続々と増えています。
みんな素晴らしい写真ばかり。必見です。
https://hachi-log.hateblo.jp/entry/2018/12/08/082634