「最高の光学性能と豊かな表現力」を誇るArtラインのひとつである135mm F1.8 DG HSMをレビューします。
フルサイズの135mmかつ大口径レンズということでボケの表現なんかが期待されるところですが、実際に使ってみてこのレンズの一番の強みは風景にまで使いたくなるキレ・立体感だと感じました。
ポートレートの作例が用意できておらず申し訳ないところですが、個人的に大好きなレンズなのでもう我慢できない。書きたいw
作例は追いかける形でどんどん追加をしていきます。誰か、撮らせて?
ニコンFマウント用のレンズをマウントアダプターFTZ経由で使用しています。
もしかすると本来の能力を完全には発揮できていないのかもしれませんが、Zとの組み合わせが気になる方もいるかと思うので、前提としてご承知おきください。
目次
SIGMA 135mm F1.8 DG | Artについて(スペック・仕様等)
焦点距離 | 135mm |
---|---|
レンズ構成 | 10群13枚 |
最短撮影距離 | 87.5cm (最大撮影倍率1:5 ※0.2倍) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
絞り値 | F1.8〜F16 |
フィルターサイズ | 82mm |
重さ | 1230g(ソニーEマウント用) ※マウントにより多少の差あり。Fマウントの重量は記載なし |
防塵防滴 | あり |
フィルターサイズ、重さからまあまあ気合のいる大きさってのは伝わると思います。
私はZ6にL型プレートを付けていることもあって好みなバランスですが、重さについては許容差あると思うのでやはり実物を触ってからの購入をお勧めしたいところ。
最大撮影倍率の0.2倍というのは結構寄れると思ってもらってOKです。ここが私の購入理由になりました。
外観や機能
金属素材のにぶい光沢がたまらない。所有欲を満たしてくれます。
Zマウントで使用する場合はFTZの長さが加わることあって、やはりフロント側の存在感が大きくなりますね。試しにNikon F100(フィルムのレフ機)にも付けてみたんですけど、ボディとレンズの一体感はレフ機の方が気持ち良かったです。
フードまで装着すると、なかなか存在感があります。
スイッチ類はAF / MFの切り替えとフォーカスのリミッターのみ。シンプルなので迷うことはないと思います。
フォーカスリングの回転方向はニコンと逆。マニュアルフォーカスもよく使うレンズなのでちょっと違和感あるかもしれませんが、個人的には大きな問題とは感じていません。(違和感の原因に今これを書いてて気づいたくらいなので)
そんなことより、メーカー名の下あたりの加工を見て欲しい。カメラを構えるとちょうど左手の中指が触れるところだけ、滑り止めが施されています。
これ、使っていてすごく気持ちいいです。
使い手を考えた細かい作り込みや気遣いが、SIGMAの愛される理由のひとつだよね。
使用感・印象
私がこのレンズを使用する際の被写体は「街撮り・人・花」が多いのですが、その辺でちょっと感じたことを書いていきます。
オートフォーカスは速い。けど、一手間かけたい。
先述したとおり結構寄ることのできるレンズなので、花を撮りたくなります。が、近距離だったり込み入った被写体はオートフォーカスだと合わないケースも多いかな。
まあ、元々この辺の被写体はマニュアルフォーカスでピント追い込むと思うので問題ないです。むしろこのレンズのフォーカスリングは位置もトルクも適度で、気持ちよくフルタイムマニュアルを使えるので結果としては勝利かも。
ただ、基本的にオートフォーカスは速い部類だと思うので、遠くではしゃいでる子供くらいであれば問題なく追うことはできます。(大きな画面でみたらもうちょっと追い込みたい気がしてくるけど)
ちなみに、超音波モーターではあるものの完全な無音ではないので、動画だとちょっと音入っちゃうかも。
Zマウントのレンズが「スーッ・・・」と無音で合うのに対して、こっちは「サー。カカカ・・」って微調整が入る感じ。まあ、静止画だけの人は気になるところではありません。
逆光耐性◎
少し意地悪な光を入れてもフレアやゴースト等が気になったことはありません。すごいな。
あ、開放付近だと周辺の玉ボケはレモン型になります。大口径ですもの。
大きさ、重さはそれなりに覚悟が必要
上にも書きましたが、このレンズを選ぶ上での懸念としたらやっぱり大きさだと思います。
ちょっとFTZとレンズで測ってみたら1,362g。さらにボディとLプレートも足したら2,200gありました。ちょっとした筋トレかもしれません。
本気で撮るぞって時はこの中身詰まった感じが気持ちを高めてくれるのですが、軽い外出時はZ85mmとかを選びがちです・・。
作例
以下の写真は全てZ6で撮影し、Lightroomで軽めの調整をしています。撮って出しではないので参考程度にご覧ください。
光と影
植物
↑この記事のアイキャッチ等、植物の写真は大体このレンズです。
動物
人
立体感たまらないです・・。あ、息子の写真は1週間以内に自動で消えます。
いつかちゃんとポートレートの作例は追加する所存です。
風景
写真は圧縮しちゃってるのでわかりづらいんですけど、砂や水面の解像がすごいんです。風景の写真ももっと増やしていきたいですね。
まとめ
作例が偏っていたりレタッチがアレだったりと伝わりにくいところは多々あると思いますが、それでもこのレンズのキレや解像感みたいなものが感じていただけたら嬉しいです。
重さ・大きさについては何度も書いているように実物を確認していただき後悔のないように手にとって欲しいのですが、私にとってはそんな懸念が吹き飛ぶくらいお気に入りのレンズとなっています。
ちなみに、これが直近の私の使用機材。圧倒的に135mm f/1.8を持ち出していることがお分かりいただけるかと思います。
ニコンの場合は純正135mmの設定がないので、特に存在感が増してきますよね。間違いなくこのレンズでしか撮れない写真がある。そう考えると、重さなんてなんてことないですよw
Zで使えばボディ内の手ぶれ補正も効くし、最高です。
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